フィージビリティスタディ
迷子沢積雪調査
大型大気レーダー環境調査6 迷子沢積雪調査
- 国立極地研究所 佐藤 薫
大型大気レーダーの設置候補地である迷子沢は積雪の比較的少ない場所として知られている。しかし、2003年8月22日、ピラタス機による迷子沢広域写真撮影の結果、少なからぬ積雪があることが明らかになった。そこで、同年9月21日迷子沢の積雪調査を行った。この日は9月16日のA級ブリザードと9月20日のB級ブリザード後であり、積雪の比較的多い日に対応する。本調査結果はアンテナ高、支柱の形状等の設計に生かされることになる。調査は古畑雄二、加藤凡典各隊員の協力を得た。
積雪調査結果(アンテナアレイの周辺部、中心から86m地点での積雪)
磁方位 | C1 N |
C2 NE |
C3 E |
C4 SE |
C5 S |
C6 SW |
C7 W |
C8 NW |
中心 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
積雪量(cm) | 10 | 0 | 13 | 145 | 140 | 90 | 15 | 15 | 60 |
周辺部の最大積雪量(cm) | 20 | 40 | - | 少し内側で 70 |
- | - | 30 | 20-40 | 95 |
C4, C5の140cmを超える積雪は、44次で持ち帰り予定のデポ山廃棄物によりドリフトがせき止められてできたものであると考えられる。廃棄物より少し離れた場所 (C4 周辺部、C6) では90cm以下である。